50代〜選択した人 100人インタビュー vol3
今回お話を聞いた方は、もうすぐ50歳のEさん。
1〜2回目は、もともとの私の知り合いで、何かしらの変化・ターニングポイントについてうっすら把握していたので、変化のポイントを聞いていったのだけど、今回はどんな人なのか探りながらのインタビューとなりました。
まずはEさんってどんな人?
もともとEさんはディサービスの管理者、2011年から東京都の補助事業の「高齢者の暮らしに密着した相談支援窓口」の室長となりました。
「高齢者の暮らしに密着した相談支援窓口」って皆さんは知っているのかな?私は初めて聞いた言葉でした。
地域で孤立しがちな65歳以上の高齢者の生活実態の把握、相談対応、高齢者見守りネットワークの基盤強化から孤立・孤独死の防止を目的とするもの。
これだけじゃ分かりにくいので、記事を発見したので補足します。
高度経済成長期に、人口の受け皿として郊外に多くの「ニュータウン」が建設されました。子供達は転出していき、残ったのは高齢者。しかも、夫婦のみの世帯がどちらかが亡くなって単身化が進んでいるとのこと。買い物難民などテレビの特集でもみたことがありますね。
https://www.nippon.com/ja/currents/d00382/
私自身は、都内に住んでいますが、正直まだ自分が高齢者となる実感はありません。正直、孤立とかなかなか想像がつかない。
ただ、これから日本は超高齢化社会、いかに個々の健康寿命を延ばしていくか、そのためには地域との繋がりが必要だと思います。自発的に社会に繋がる人が増えなければならない。孤立・孤独死を予防することは私のミッションにも繋がるなと思いながら聞きました。
Eさんの仕事を簡単にまとめると
・65歳以上の「孤独死」を無くすこと
・高齢者が身近な場所で生活できる支援をすること
Eさん含めて3名程度で1600名もの65歳以上を担当することとなったそうです。
高齢者にとって危険な夏
子供の体内の水分量は90%だとすると高齢者は60%くらいなのだそうです。
さらに気温に鈍感になってしまうのが高齢者、なので夏は命の危険が最も大きい。
そこで始めたのが「熱中症の注意」を声かけをすること。
ただ、Eさん1人で1600人もの人に声かけするのはさずがにきつい。人も増やせない。
Eさんが考えたのが、地域の人・周りを巻き込むことでした。
一人じゃ限界、だから周りを巻き込む
当時40代になったばかりのEさん、仕事以外で年下に声をかけるってことはこれまでなかったそうです。当時は、大学に足を踏み入れるだけでも緊張し、大学生に声をかけるってことはすごく勇気がいることで。それでも何校もの大学に通い、75名が力を貸してくれるようになりました。
現在、Eさんは相談質の任期は終わって別の仕事をしていますが、大学生の子達と一緒に別の活動をしたり、様々な年代と繋がっています。Eさんはとても話やすい方で、色んな年代の方を否定をしないで受け入れているんだなと感じました。
1人で10の力だと10
100人で1〜2の力だとしても100〜200になる。
一人では出来ることも限れられるため、周りを巻き込む。
すると自分が支える側でもあり、支えられる側にもなる。
---------------------------------------------------------------------------
後半は何かやりたいが何ができるか分からない。そんなEさんの話を聞きながら〜
今すぐ起業するわけでないけれど、6〜7年後に経験を形にするために必要企業も考えていると思っているEさん。ただ、自分が何ができるのかわからないとのことでした。
Eさんの話の中で軸になりそうなこと
Eさんとの話の中で印象に残ったことがありました。
「高齢者の方が亡くなっても、関わった方は心の中で生きている、高齢者(おじいちゃん・おばあちゃん)の言葉や意思を次の世代に繋げたい・残したい」これがEさんのこれからの軸になっていきそうですね。
Eさんは本業とは別に
・大学での講演
・市からの委託事業
・大学生とのボランティアのような活動
様々な活動を行っているEさん。話をしているだけでも特別なスキルがちらほら出てきました。
今回は時間切れになりましたが、今後はEさんのこれまでの棚卸しなども一緒にお手伝いしたいなと思った1日でした。いざという時のためにこれまでの自分の棚卸しはしておくことをお勧めします。
まとめ
地域の繋がり、様々な年代との繋がりは勇気を持って今、作っておくと良い。
支える側が支えられる側になる、まあるい繋がりが地域を作る
「命・死」と隣り合わせ、重い話もあったけど、これはKさんご本人から直接聞いた方がいいので、今回は割愛します。